HOME
お知らせ
日々のこと
家づくり
農耕生活
食べもん
モノづくり
暮らし
地域づくり・人づくり
丹波のニュース
管理者コラム
お問い合わせ
オンライン状況
20 人のユーザが現在オンラインです。 (14 人のユーザが 丹波のニュース を参照しています。)
パソコンとスマートフォンのウィルス対策大丈夫ですか?
あっぷ丹波がお奨めするウィルス対策ソフトはこちら
今なら1台あたり年額約450円から
さらにさらに期間限定で
1台あたり年317円!!
切り抜き詳細
発行日時
2013-6-16 9:10
見出し
ふるさとの夜
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3551
記事詳細
今月のはじめ、 丹波在住の中学の同級生たちがミニ同窓会を開いてくれた。 毎年、 厄除さんの頃にクラス会を計画してくれているのだが、 毎月、 月始めに句会のために帰っているのを理由に、 ついついご無沙汰していた。 ふた月ほど前、 「毎月帰ってきとるんやて、 ほんならそれに、 こっちが合わせるから、 いっぺん一緒に飲もかいや、 何人か集めるわ」 というお誘い。 何年も欠席しているのにわざわざ電話をかけてくれるなんて…と、 同級生たちのあたたかさに感激。 「えーっ、 ほんまに、 うれしいわ、 絶対行くからね」 と二つ返事でオッケー。 鱧や鰹など、 旬の食材を丁寧に仕上げた料理とおいしい地酒、 幼馴染と交わす久々の丹波弁もうれしい夜だった。 「竹馬の友と酌み交わすことを、 俳句やと、 どういう風に言うんや?」 と、 丹波市政に関わる仕事をしている一人が聞く。 「そやねぇ、 俳句は季語が要るから、 さっき料理に敷いてあった柿の若葉を入れて〈柿若葉幼なじみと地酒汲む〉なんてのは、 どうやろ」 「なるほど季語か、 色んな会で一句詠めたらかっこええんやけどなあ」 と話が弾む。 団塊の世代第一号の私たちも六十六歳。 気持ちは若くても、 十分に高齢者だ。 「会える時に逢うとかなあかんわや、 あっち行ってしもたら会えへんさかいなあ」 「ほんまに、 これからはよけいそうやねぇ、 よんでくれてありがとう」 と言って別れた。 帰宅してからほろ酔いを醒まそうと、 川沿いを歩いてみた。 草むらを蛍が飛んでいる。 同級会が大好きだったのに、 早く逝ってしまった何人かの友の顔が浮かんで消えた。