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切り抜き詳細

発行日時
2013-5-19 8:48
見出し
「黒井おどり」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3524 「黒井おどり」への外部リンク
記事詳細
 春日文化ホールで開かれた、 春日郷土民踊保存会の 「春日民踊のつどい」 を取材した。 プログラムの最後は 「黒井おどり」。 春日町を中心に、 今も踊り継がれている民踊だ。 地元の盆踊りや、 小学校の運動会などでも踊られている。  同保存会の竹村重雄会長によると、 確かな資料はないが、 黒井おどりは戦国時代が起源だという。 黒井城主の赤井悪右衛門が、 明智光秀の丹波攻めをはじめとする戦で勝利を重ね、 勝つたびに領民が輪になって手拍子を打って踊り、 祝ったのが始まりとか。 踊りや音頭の歌詞には、 兵主神社に寓居し、 棒術使いだった 「笹部某」 が深くかかわっているらしい。 現在も黒井おどりの中には、 棒術で使う足さばきが取り入れられている。  13歳の悪右衛門が、 金色の貂 (てん) を退治したという武勇伝が歌詞の内容。 歌詞の中には 「のほははんか えへへんよ」 と出てくるが、 これは民衆の笑い声を表していると考えられ、 なんともかわいらしい。  最近では運動会で踊る小学校も少なくなり、 少し寂しいが、 400年以上たった今でも地域に深く根付いていることに感動した。(田畑知也)