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切り抜き詳細

発行日時
2013-5-19 8:37
見出し
大手会館を改修へ レストラン・カフェに 丹波市
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1586 大手会館を改修へ レストラン・カフェに 丹波市への外部リンク
記事詳細
 丹波市は近く着手する、 県指定文化財の大手会館 (旧氷上高等小学校舎) =柏原町柏原=改修工事の実施設計をまとめた。 改修と同時に文化財調査や耐震化工事も行う。 工事を終えた建物は、 柏原中心市街地のまちづくり会社 「まちづくり柏原」 が管理運営主体となり、 レストランやカフェを経営する民間事業者を誘致し、 市街地の活性化につなげる。 市は、 「文化財としての価値を、 市民に広く周知することにつながれば」 と期待している。 改修工事の完成は来年11月末の予定で、 2015年4月のオープンをめざす。  改修工事は、 同会館 (木造2階建て、延べ床面積約705平方メートル) をいったん解体し、 必要な個所を補強し、 耐震化を図りながら再び組み立てる。 解体する過程では、 床板、 壁板などを1枚1枚丁寧にはがし、 どこの部材かを記録に残しながら作業。 特に建物内部は近年施工の内装材によって覆われており、 建物に刻まれた年輪をたどる。  また、 同会館東側 (柏原総合庁舎側) の附属棟を解体。 鉄骨2階建て (延べ床面積約244平方メートル) の建物を新設し、 1階には厨房やトイレを整備、 エレベーターを付け、 2階にもトイレ、 収納スペースなどを設ける。 今年度、 1億3320万円を予算化している。  1階はレストランホールや、 丹波の食材や加工品を販売するコーナーとして利用。 2階はカフェスペースとして利用することを想定している。 改修工事完了後は、 周辺の庭園整備も行う。  同会館の改修は、 2009年3月に国の認定を受けた 「市中心市街地活性化基本計画」 の事業の一つに盛り込んだ。 計画の推進団体である市中心市街地活性化協議会の下部組織として10年、 まちづくり柏原、 報道関係者、 有識者、 市関係部署などで構成する同会館の 「活用プロジェクト会議」 が発足。 気運を高めるためのフォーラムを開催するなどした。  さらに11年には、 市が行う改修工事に利活用計画を反映させるため、 詳細を検討する 「活用プロデュース会議」 を設置。 建物内各室の用途やテナント選定基準の検討などを進めている。 12年には、 まちづくり柏原が、 同会館の管理運営主体となることを市に申し出、 市はこれを受理した。  プロデュース会議の黒田好信代表は、 「1階は結婚式もできるような本格的なレストランに、 2階はゆっくりとくつろいでいただけるようなカフェになるよう、 検討していきたい」 と話している。 【大手会館】旧氷上高等小学校校舎として明治18年に建設。 近代初等教育施設の建築物としては県内最古の部類に属する校舎で、 外観における擬洋風建築の手法が保存されているのが特徴。 一時期、 郡立柏原病院の建物となるが、 明治42年から郡立柏原高等女学校、 昭和23年から県立氷上高等学校、 同年9月から県立柏原高等学校、 同44年から郡教育委員会事務所と変遷。 同56年に 「大手会館」 となって以降は、 生涯学習施設などに利用された。 昭和38年から翌年にかけて補強工事が行われ、 棟札が発見。 同41年に柏原町指定文化財、 平成21年に県指定文化財に指定された。 写真・改修工事が予定されており、 レストラン、 カフェが入る構想が描かれている大手会館