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切り抜き詳細
発行日時
2013-5-18 16:55
見出し
俳句効果
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3525
記事詳細
ひと月に十回の句会に出席、 そのうち四回は主宰の指導を仰ぎ、 あとの六回は指導させていただいている。 初心者中心の句会が多く、 皆さんが、 つたない話を素直に聞いて下さるのがありがたい。 毎回、 先人たちの俳句を鑑賞して学ぶ時間を設けている。 今月は細見綾子の 「茅花 (つばな) 流しといへど根こそぎ吹かれゐし」 について。 「茅花はツンバラのこと。 今頃、 堤防とか野原に白い穂をつけて風になびいている草です。 子どもの頃、 白い穂をかんで、 ガムみたいと言って遊んだものです」 と話すと、 「わかります。 あの頃は食べられるものは何でも口にしました。 ツツジの花や、 椿の花の蜜を吸ったりねぇ」 と言うのは、 私より少し年配の方。 首をかしげるのは二十代、 三十代の女性たちや男性たち。 どの句会でも、 だいたい女性より男性のほうが、 四季の移ろいや植物などにうとい。 花ならバラ、 百合、 藤、 紫陽花、 草ならタンポポにススキぐらいだろう。 「茅花流し」 は、 初夏の季語で、 茅萱 (ちがや) の穂がほぐれ、 白いワタを付ける頃に吹く風をいう。 雨をともなうこともあるので 「走り梅雨」 の少し前の気候で、 ちょうど今頃の季語だ。 綾子の句の意味は、 「茅流しと言うけれど、 茅花は穂先だけでなく、 根こそぎ吹かれているのだなあ」 というもの。 生きとし生けるものへ注ぐ慈愛にあふれた綾子の眼差しを感じる。 六十で退職、 俳句を始めた方が 「これまで気がつかなかった季節の移り変わりに目をとめられるようになりました」 と言われる。 それこそが俳句効果と、 とても嬉しくなった。