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切り抜き詳細
発行日時
2013-5-9 14:21
見出し
4万人の夢みるところ
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3514
記事詳細
こんな町に住みたい、 私個人の夢の話。 エネルギーが風力発電とバイオガスで自立。 儲ける必要がないのと送電ロスがないため安価な値段で市民に提供。 休耕地が一つもなく、 先祖代々受け継がれてきた田んぼや畑に作物が実り、 季節の農作物が収穫できる。 荒れている山はなく、 全ての山が動物にも人間にも居心地良く手入れされている。 間伐材は、 バイオマスエネルギーとして、 冬の間の暖となる。 家畜から、 新鮮な混ぜ物のない乳製品が作られ、 学校給食や市民に提供される。 人生経験豊かで、 楽しみながら農作業をしている方たちの作業所兼交流の場所をここかしこに作る。 そこでは冬には本物の火があり、 夏には蚊取り線香が焚かれ、 長居のできる空間がある。 町なかには市場があり、 誰でも売りたいものを持ちこんで売ることができる。 小さなゴザを敷いて、 売りたいものを置けばそれでOK。 料理自慢の人は、 小さな調理台と炭とコンロを持ち込んで、 机といすを何個か置けば食堂に早変わり。 市場で材料を仕入れて、 その場で調理。 篠山の風土料理、 とふめしを出す店もございます。 その市場の中を市民が楽しそうに物色しつつ、 値段交渉しつつ、 ひやかしつつ歩く。 もちろん観光客もその中に混じって、 楽しそう。 そして、 これが何よりも大事。 市民の一人一人が、 自立した我が町の一員であるということ、 自分も参加してこの町が成り立っているのだという誇りを胸に持つ。 人口4万人の町なら実現できそうな、 ただの夢の話。 (土性里花・グループPEN代表)