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切り抜き詳細
発行日時
2013-4-21 8:54
見出し
花の旅②
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3501
記事詳細
芦田小学校には、 丹波の句会員数人と、 すぐ近くに住む会員で若いお母さんと小学二年のお子さんも一緒に会いに来て下さる。 昨秋、 丹波でEテレの 「俳句王国がゆく」 が放映された。 地元自慢の投日句で 「あや子さんの校かを聞いていねおどる」 が入選、 その作者がこのお子さん。 辻主宰にこの俳句を伝えたら 「素敵な俳句ねぇ、 綾子先生の校歌で稲がおどるなんて、 やはり子どもの柔軟な感性だからできる俳句ですよ」 と大絶賛された。 校歌の一番 「土の恵み」 とか 「秋は黄金の稲の波」 の歌詞をいつも歌っているからこそ出来た俳句なのだろう。 その後、 高座 (たかくら) 神社の 「でで虫が桑で吹かるる秋の風」 の綾子句碑と丹波布伝承館を見学。 さらに柏原へ行き、 木の根橋と元女学校の前庭にある 「雉子 (きじ)」 の句碑を訪ねた。 樹齢千年、 川を跨いだ木の根橋にはみなとても驚いていた。 子どものときから見てきたので、 見慣れた景色だけれど、 みんなの感動を見ていたら、 もっと宣伝する値打ちがあるのではと感じた。 その夜の句会では、 「支えられ吊られて芽吹く欅かな」 「春北風走り根幹の太さなる」 と木の根橋が詠まれていた。 先生の特選は 「直筆の綾子の校歌あたたかし」 で、 いかにも訪ねたときの感動が素直に表現できていた。 翌日は篠山市内を少し歩いた後、 立杭焼の今田町へ。 昨日の寒さがうそのようなうららかな日和になる。 登り窯を見学したり、 雑木山に囲まれた里山の景色を楽しんだ。 どこへ行っても桜、 桃、 木蓮、 連翹、 雪柳が咲き満ち、 まさに花の旅だった。