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切り抜き詳細
発行日時
2013-4-20 16:38
見出し
都山流尺八師範・東京芸術大学学生 井本蝶山さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=522
記事詳細
尺八で国際文化交流 (いもと・ちょうざん)東京都在住 1991年(平成3)丹波市市島町生まれ。 鴨庄小、 京都共栄学園中学校、 東京芸術大学付属音楽高校を卒業。 東京芸術大学音楽学部邦楽科都山流尺八専攻4年生。 本名早紀。 尺八は、 幼いころから聞きなじんできた。 祖父には40人ぐらいの弟子がおり、 自宅に出入りしていた。 10歳の時、 祖父の開軒50周年リサイタルで、 ゲストとして来演したプロの演奏家、 永廣孝山さんが、 クラシックから演歌まで幅広い曲を演奏したのに衝撃を受けた。 「男の世界、 高齢者のものといった尺八に対する一般的な概念にとらわれず、 スムーズに入れたのはこの経験が大きかった」。 それ以来、 永廣孝山さんに師事し、 12歳で、 都山流尺八楽会准師範試験、 15歳で師範試験にいずれも史上最年少で合格。 高校時代には、 2008年のオーストラリアでの国際尺八フェスティバル世界大会で優勝するなど頭角を現した。 また、 日独青少年交流コンサートの一員としてドイツ各地で演奏活動を行った。 大学では、 ロシアやインドでも演奏し、 文化交流に尽くしている。 「インドで演奏したときには、 伝統舞踊をバックに民俗楽器と共演した。 演奏を終えたあと、 私と同じぐらいの若い女性が楽屋に来てくれた。 民俗楽器や舞踊との共演で、 尺八を身近に感じた様子。 うれしかった」 とほほ笑む。「尺八は英語でバンブーフルートとして、 海外でも評価が高く、 演奏活動を通じ、 文化の交流につながれば。 洋楽器など様々な楽器との共演で、 若い世代が尺八など古典的な伝統楽器に親しみを感じてほしい」 と期待する。 指で穴をどのくらい開閉するか、 首の振り方によっても音が微妙に違う。 曲に合わせて音を作る難しさと面白さがあり、 「音の出方の違う洋楽器との共演で、 和楽器の可能性を引き出したい」 という。 丹波市や福知山市の演奏会などにも幾度か呼ばれて、 演奏。 「育ててもらった古里のみなさんに喜んでもらえるプロの演奏家が目標。 来年は大学院をめざす」 と話した。