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切り抜き詳細

発行日時
2013-4-14 9:10
見出し
花の旅①
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3494 花の旅①への外部リンク
記事詳細
 所属している俳句結社 「栴檀 (せんだん)」 の、 辻恵美子主宰と同人十四名で二日間、 丹波を吟行した。 「栴檀」 は十二年前、 沢木欣一と細見綾子の結社 「風」 終刊後、 岐阜県各務原市で辻先生が立ち上げられた。 「栴檀」 にとって、 丹波は 「綾子のふるさと」 として聖地のような場所でもある。  欣一と綾子の一人息子、 沢木太郎氏は、 残念ながら昨年、 急逝された。 綾子の従兄弟のさらに次の代の方たちで、 これまで生家を守って来られたが、 この先、 なかなか大変のようだ。 青垣町だけでなく、 丹波市を代表する偉大な俳人の生家として、 何とかならないのかと思う。 「ふだん着でふだんの心桃の花」 「つばめつばめ泥が好きなる燕かな」 「チューリップ喜びだけを持ってゐる」 などの代表句は、 どれだけ時代を経ても色あせず、 今も教科書に取り上げられている。  さて、 一行を乗せたバスは、 散り初めの美濃を出て、 昼過ぎに芦田小学校に到着。 途中、 山々に白く見える辛夷 (こぶし) の花に感激。 綾子の 「雑木山にこぶし点々子の初旅」 の句をみんなで口ずさむ。 丹波の私の句会に、 校長を務められた方がおられ、 あらかじめお願いしておいたので、 細見綾子作詞の芦田小学校の校歌直筆と、 高座 (くら) 神社の綾子の句碑の直筆を、 校長室で見せていただく。 新学期前の忙しい時期なのに、 快くあたたかく迎えて下さる。   「土の恵みの香の中に すこやかにこそ生いたちて 学びの道の第一歩 あゝわが芦田小学校」 で始まる校歌については、 綾子の随筆集 「花の色」 に 「土の恵み」 と題した名文がある。