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切り抜き詳細
発行日時
2013-4-11 9:48
見出し
被災地支援に思い託す 「テント村だいじょうぶ屋」解散、2団体に寄付
リンクURL
http://tanba.jp/modules/features/index.php?page=article&storyid=850
記事詳細
東日本大震災で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町で復興支援のボランティアを受け入れ、 サポートを行ってきたグループ 「テント村だいじょうぶ屋」 が、 震災発生から2年を機に解散。 それに伴い、 同グループに寄せられていた寄付金などを、 丹波地域で福島の親子らを受け入れているグループと、 被災地で活動するNPO法人に寄付した。 篠山の市民ボランティアらが中心となって組織し、 がれき撤去などの初期対応に励んできた同グループ。 メンバーらは、 「グループは解散するけれど、 これからは違った形で被災地と被災された人を応援していきたい。 2年間、 たくさんの人に協力してもらい、 とても感謝している」 と話している。 同グループが寄付したのは、 丹波地域の団体が集まり、 放射能被害に悩む福島の親子らを丹波に招いて保養キャンプを開いている 「放射能から子どもを守る丹波ネットワーク」 と、 宮城県石巻市で仮設住宅の住民支援などに取り組んでいるNPO法人 「石巻復興支援ネットワーク」。 これまでに市民らから寄せられていた寄付金約20万円を両グループに寄付した。 「だいじょうぶ屋」 は、 震災発生直後に個人ボランティアとして現地入りした岩下八司さん (62) =篠山市京町=が、 同じ篠山の人や被災地で知り合った仲間とともにボランティアが現地で宿泊できるテント村をつくったことがきっかけ。 テント村から女川町の災害ボランティアセンターや被災した離島にボランティアを派遣し、 復興を支援してきた。 全国各地から女川町を訪れ、 テント村を利用したボランティアはこれまでに数百人を数える。 また篠山市社会福祉協議会が派遣した市民ボランティアバスも受け入れ、 被災地との仲介を行ったほか、 ホームページも開設し、 被災地の現状や、 被災者の要望に沿った支援物資の提供を全国に呼びかけるなどの活動を行ってきた。 震災から2年がたち、 同グループが担ってきたがれき撤去や仮設住宅への引っ越し支援などの実働的な作業が減ったほか、 長期滞在で訪れるボランティアも減ったことから解散することに。 メンバーらは、 「自分たちのような活動は減ったけれど、 さまざまな形のボランティアはまだ求められている」 と考え、 丹波新聞で報道された両グループの活動に共感し、 これまで寄せられた寄付金を贈ることにした。 丹波ネットワークを構成する団体の一つ、 「どろんこ☆キャラバン丹波」 の足立眞理子事務局長は、 「テント村の活動は報道で知っており、 そのパワーにとても感動していた。 このような支援をしていただき、 とてもありがたい」、 石巻復興支援ネットワークの渡部慶太事務局長は、 「3年目に入ったことで助成金や寄付金も減り、 資金的に苦しくなってくる時期になる。 メンバーも手弁当で活動していることが多いので、 非常にうれしい支援。 被災地の復興のため、 有意義に使わせていただきたい」 と話していた。