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切り抜き詳細
発行日時
2013-4-11 9:44
見出し
うれしい出会いの春
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3491
記事詳細
厚生労働大臣が認定する 「手話通訳士」 の資格を取得した丹波市の上野直子さんが、 忘れられない涙のエピソードを話してくれた。 ろうあの女性から 「娘の卒業式に来てほしい」 と依頼を受けた。 音のない世界では誰がどんな話をしているか分からない。 終わった後に女性が 「卒業式が味わえた」 と泣いてくれたという。 「地域のろうあ者に育ててもらった」 というコメントがしっくりきた。 上野さんの取材に、 その女性が同席してくれた。 そのエピソードが語られると、 女性は当時を思い出して、 また涙。 「ダジャレなんかは、 手話がどうしても説明調になってしまうから笑えない」 などとざっくばらんな話も聞けた。 手話を使いながら、 すごく表情豊かに話されていることにも気づけた。 調子にのって 「ありがとう」 の手話を真似てみると、 笑って返してくれた。 偶然にも同じ日、 「ボッチャ」 という障がい者スポーツの普及をめざしているサークルの取材があった。 サークルの会員で重度障がいがあり、 言葉が話せない男性と目が合った。 近くに寄ると、 自身のポケットを指さす。 ポケットの中には小ぶりのメモ帳が入っていて、 「誰でも楽しめるスポーツなので、 ぜひ参加してほしい」 などと、 自分の思いを力強い字でぐいぐいと書いてくれた。 そして、 にかっと笑った。 サクラ舞い散る中を、 新入生たちが楽しくおしゃべりしながら登校している。 話している相手は新しくできた友だちかなと思いを巡らせるうちに、 この二つの取材を終えた時に感じた、 うれしいような、 心が温かくなるような、 にやにやしてしまうような感覚がよみがえった。(芦田安生)