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切り抜き詳細
発行日時
2013-3-31 8:35
見出し
二年が過ぎて②
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3481
記事詳細
三陸鉄道リアス線のほとんどが津波でえぐり取られ、 壊滅的な被害をうけた。 復興工事中の 「島越 (しまのこし)」 までバスで行く。 地元で被災された七十三歳の女性の被災地ボランティアガイドさんが待っていて下さる。 会うなり 「震災以降、 たくさんの支援をして下さり、 この度は来ていただき、 心からお礼申し上げます」 と深々とお辞儀をされる。 宮沢賢治にちなんで付けられた 「カルボナードしまのこし駅」 も海辺の集落もすべて流され、 家の跡らしき土台のみになっている。 不思議なことに賢治の詩碑だけが遺っていた。 「その日、 私は福祉のお弁当作りを終えて、 帰宅したら大きな地震。 近所の八十歳代のおばあさんに声をかけて逃げようとしたところ、 海から津波が来るのが見えた。 裏山へおばあさんの手を引いて行きかけたところで津波に巻き込まれ、 何度も水の中をぐるぐると回転、 これで終わりと思ったら、 頭が水から出た。 知り合いの声が聞こえたので助けを求めて、 何とか引きあげてもらった。 しかし一緒に逃げようとしたおばあさんは亡くなった。 最後のときのおばあさんの手の感触が忘れられない」 と終始静かに語られた。 「この地区では 『つなみ、 てんでんこ (津波が来たら、 自分の命は自分で守る、 何をおいても高台に逃げる)』 の教育が行き渡っていたので、 子どもの犠牲者はなかった。 生かされたからには、 この体験を後世に伝えるのが使命です」 と言い切られる姿に、 みな感動。 「来年の四月、 鉄道も駅も復興します。 そのときぜひまた来て下さい」と言われ、固い握手を交わして別れた。