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切り抜き詳細

発行日時
2013-3-24 8:45
見出し
津波被害農地の米届く 仙台の農家から復旧作業のお礼に
リンクURL
http://tanba.jp/modules/features/index.php?page=article&storyid=847 津波被害農地の米届く 仙台の農家から復旧作業のお礼にへの外部リンク
記事詳細
 丹波市青垣町稲土の主婦、 足立誠子さん (37) 宅に、 津波に襲われた仙台市宮城野区の農地で収穫されたコメが届いた。 農地復旧ボランティアに対する農家からのお礼で、 「絆」 と名付けられたオリジナル品種。 足立さんは、 「わざわざ送って頂いてうれしい。 ボランティアの助けが肥料になり、 実ったのかな」 と感激している。  送り主は、 専業農家の鈴木英俊さん。 「絆」 は、 鈴木さんの独自品種。 震災から2年がたち、 精神的に余裕が出てきたことから、 感謝の念が風化しないうちに、 復興が進んでいることを伝えようと、 送っている。  コメに同封されていた説明書きには、 「消費者の声によって栽培を続けるかどうか考えており、 食べ比べて意見を頂きたいのでよろしくお願いします」 と書かれていた。  足立さんは、 震災発生2カ月後に、 香川県小豆町に本部があるNPO法人が主催した復興支援バスツアーに参加。 鈴木さんの田んぼで、 瓦礫撤去と石拾いをした。 その際、 鈴木さんから、 津波で排水設備が壊れ、 地区としてはコメの作付けをあきらめたが、 自費で井戸を堀ったことや、 田を覆うヘドロを微生物の餌と考え、 EM農法で栽培し、 塩害に強い品種を探して 「後世に希望を残したい」 との思いを聞いたという。  足立さんは、 「大変な状況のなか、 構想通りにコメを実らせた鈴木さんの努力はすごいし、 その支援をみんなでできたこともすごいこと。 家族で味見して、 感想を伝える」 と喜んでいる。