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切り抜き詳細
発行日時
2013-3-21 10:28
見出し
丹波の宝
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3472
記事詳細
「日本一の丹波栗産地復活研修会」 での高知県 「四万十ドラマ」 社の畦地社長の話は、 関係者に衝撃を与えたことだろう。 「生産者にキロ平均1000円入る産地は丹波以外にない。 四万十では600円。 しかし四万十では渋皮煮に加工して250グラム、 10粒入りの瓶を3000円で売っている。 丹波の生栗よりずっと高い。 加工で雇用の場も出来、 菓子屋も生まれる」。 ▼丹波には様々な 「日本一」 の産物があり、 名前も浸透しているが、 地域全体を潤すには、 なかなか至らないのが現実。 課題とされる 「6次産業化」 を、 高知では地で行っているわけだ。 ▼農業に新規参入した 「しのたろう農園」 が野菜パウダーを瓶などにパックして売り出したのも、 新しい発想により 「丹波の有機野菜」 の付加価値を大いに高めた。 ▼大型店の次々の進出、 やむを得なかろう。 工場誘致、 それも実現するなら手っ取り早かろう。 しかし、 それで商工業生産額が上がったとしても、 地域の実体としての富はさほど増えない。 ▼吉幾三の歌の主人公は 「ディスコも無え、 バーも無え。 だから東京さ行ぐだ」 と言いながら、「銭ご貯めて東京で牛飼うだ」 と未練を残す。 丹波には山もある、田んぼもある。今や多くの都会の人がそれに注目している、 宝をいかに本当の宝として活かすか。 それが丹波人に問われている。(E)