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切り抜き詳細
発行日時
2013-3-17 8:53
見出し
生ですき込む「緑肥」を研究 丹波農業改良普及センター
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=6551
記事詳細
丹波農業改良普及センターが、 水稲や黒大豆栽培において、 生のまま肥料として土の中にすき込む 「緑肥」 の研究を今年度から始めている。 3年間、 丹波地域のほ場で実証実験し、 緑肥を使った場合の水稲や黒大豆の栽培暦を作成し、 丹波地域への普及を進める。 この緑肥は、 マメ科の 「ヘアリーベッチ」 と言われるもので、 ほふく性があり、 葉はカラスノエンドウに似ている。 マメ科の植物は根に根粒菌が寄生しており、 土壌中の窒素量を増やす働きがあり、 ヘアリーベッチは、 緑肥作物としてよく使われているレンゲよりも連作障害が少ないのが特徴。 実験では、 ヘアリーベッチの種をまく時期や、 すき込む時期を変えながら、 それらの適期を探り、 栽培暦に反映させる。 昨年10月下旬に、 みたけの里舎 (篠山市和田) の黒大豆ほ場と、 昨年11月上旬にアグリヘルシーファーム (同市味間奥) の水稲のほ場にそれぞれ種をまいた。 5月にすき込む予定。 堆肥は、 大規模農家では牛ふん堆肥を使用しているところもあるが、 篠山市内には畜産農家が少なく、 市内の3分の1の面積しかまかなえない。 また、 種をまいてすき込むだけなので、 一般農家にとっては省力化になる。 ヘアリーベッチを使用する場合、 10㌃当たり4―5㌔の種が必要で、 1㌔当たり1000円。 同普及センターは19日、 主に丹波地域の認定農業者や有機農業栽培者、 行政、 JAらを対象に 「現地検討会」 を開く。 篠山市の両ほ場で栽培現状を視察し、 県農林水産技術総合センター (加西市) の専門技術員がヘアリーベッチの利用方法について講義する。 同普及センターの石部さやか・普及主査は 「先進地の富山県や秋田県では排水性が良くなったり、 収量が増えたという報告がある。 一般農家が気軽に使える緑肥として普及を目指したい」 と話している。 写真・普及センターの石部普及主査が視察した時のヘアリーベッチ=静岡県三島市で (丹波農業改良普及センター提供)