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切り抜き詳細

発行日時
2013-2-21 9:00
見出し
市職員らが啓発劇上演 高齢者らの見守りテーマに 2月23日、権利擁護フォーラムで
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記事詳細
 篠山市の福祉行政に携わる職員や社会福祉協議会の職員ら15人は、 2月23日午後1時半―4時、 篠山市民センター (同市黒岡) で開催される 「権利擁護市民フォーラム」 の中で、 啓発劇 「ネット話 (ワ) ークで権利を守る」 の上演に向け、 けい古に励んでいる。 「高齢者・障がい者を見守る地域の連携」 がテーマ。 実際の事例を参考にしながら脚本を手がけた市地域福祉課の松本ゆかりさんは、 「高齢者や障がい者の虐待などを防ぎ、 権利を守りたい。 一昔前の 『向こう三軒両隣』 『お互い様』 の精神の大切さや、 地域がつながり、 みんなで見守ることの重要性を芝居から感じ取ってもらえれば」 と話している。  あらすじは、 46歳の息子と2人暮らしをする80歳の佐藤さん。 夫の死後、 看護師として働きながら女手ひとつで一人息子を育ててきた。 軽度の知的障がいがある息子は、 若い時から定職に就けず、 人と話すのが苦手でだまされることも多かった。  そんな息子を懸命に守ってきた佐藤さんだが、 ここ最近、 認知症と思われる言動が多くなった。 また、 息子も母親を怒鳴りつけて金を要求することが目立ってきた。 地域の人たちが心配するが、 佐藤さんらは 「ほっといて」 と構ってほしくない様子。 「何とかしなければ」 と思う地域の人たちは、 自分たちは何をすべきかを考え、 一致団結して立ち上がる―。  芝居を通して、 福祉行政の役割、 地域と行政との連携による 「見守りネットワーク」 の仕組みなども紹介している。  出演者は篠山市東部・西部の地域包括支援センターや社会福祉協議会、 市保健福祉部の各職員たち。 劇中に登場する保健師や社会福祉士、 主任ケアマネージャーなどは、 実際、 その職業に携わる職員をキャスティングし、 リアリティーを出している。 上演時間は30分程度。  啓発劇を始めたのは3年前。 福祉相談窓口の顔となる職員を知ってもらい、 福祉や権利擁護の世界をより身近に感じてもらおうと、 毎年行っている。  昨年12月から練習を開始。 毎週1、 2回、 仕事終わりの夜に集まり、 2時間程度行っている。 16日には、 丹南健康福祉センターで練習した。 出演者たちは、 監督・演出を務める演劇サークル 「花いちもんめ」 所属の川端浩之さんから、 熱のこもった演技指導を受け、 パートごとにせりふや動き方を確認し合うなど奮闘。 和気あいあいの中にも、 力の入った練習に励んでいた。  同フォーラムでは、 啓発劇のほかにも、 松本さんが 「篠山市における高齢者虐待等の現状について」 と題して報告。 西宮市権利擁護支援センター運営委員長の北野誠一さんが 「高齢者・障害者虐待防止法と地域住民の役割」 について講演する。  問い合わせは、 篠山市地域福祉課 (079・552・5346)。