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切り抜き詳細

発行日時
2013-2-17 8:37
見出し
新連載のコラム
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3440 新連載のコラムへの外部リンク
記事詳細
 新連載のコラム 「猫も歩けば希望に当たる」 (本紙5面掲載) の筆者、 竹安修二さんは高校時代の同級生である。 スポーツ万能で、 努力しなくても勉強ができた。 自他ともに認めるお調子者で、 クラスの人気者だった。 ▼そんな彼に、 人生の転機が40代半ばで降り落ちた。 多発性硬化症という難病に侵されたのだ。 両足が不自由なため車いす生活になり、 利き手の右手が使えず、 左手でフォークやスプーンを握って食事する身になった。 ▼ずいぶん苦しんだようだが、 「昔から友達や上司にノーテンキと言われてきた」 という彼。 見事に苦しみをすり抜けた。 「たかが歩けないだけ、 たかがお箸を持てないだけ」 と切り換えた。 ▼コラムのタイトルは、 彼の座右の銘。 犬と比べてマイペースのイメージがある猫は彼そのものであり、 猫のような自分であっても、 わずかずつでも歩みを進めて行けば、 希望にぶち当たるという意味を込めた。 ▼ 「生涯青春」 も座右の銘。 「失敗しても若気の至りですませば、 ええやん。 失敗したら、 ちょこっと反省して、 やり直したらええやん。 死ぬまでね」 と屈託なく笑う彼は、 高校時代に見た底抜けに陽気な彼そのままだった。 「自称B級エッセイスト」 を職業とし、 「芥川賞作家をめざす」 という彼の軽妙なコラムを楽しんでいただければ、 幸いです。(Y)