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切り抜き詳細
発行日時
2013-2-7 10:23
見出し
わが村の「堂の講」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3428
記事詳細
先月、 私の暮らす集落、 篠山市今田町下小野原で五穀豊穣や無病息災、 家内安全などを願う年始の行事 「堂の講」 ( 「ドノコ」 と発音) が行われた。 公民館に集まった約40人の住民それぞれが、 ヌルデ (ウルシ科) の木にシキミや御幣、 御札などを飾り付けた 「ゴズエ」 と呼ばれる長さ50㌢ほどの杭を手にスタンバイ。 祭壇で読経を唱える住職の合図で、 一斉にゴズエを机上に振り下ろして打ち鳴らし、 けたたましい音を立てながら祈願するという世にも奇妙な行事だ。 この行事がいつから始まったのか、 それを記したものはないが、 少なくとも江戸初期には行われていたとされている。 しかし、 ゴズエに飾る御札 「牛玉宝印 (ごずほういん)」 を刷っていた版木が現存しており、 その制作年が1426年 (室町時代) であることから、 「ひょっとしたら、 580年ほど前から行われていたかもしれない」 と同住職。 ご先祖様が絶やすことなく脈々と受け継いできた行事が、 今なお同じように行われていることを思うと、 壮大な命のつながりを感じ、 思わず身震いした。(太治庄三)