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切り抜き詳細

発行日時
2013-1-31 11:25
見出し
旅の途中
リンクURL
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記事詳細
 高校3年の次女が現在、 大学受験真最中である。 19日の第1次センター試験の日、 帰宅して私の顔を見たら泣きだした。 点を稼ぎたかった科目で時間が足りなくてパニックになってしまったという。 メールの返信が遅いのと 「ただいま」 の元気ない声の調子でおおよそ予測はしていた。 試験が思うようにいかなかったのと、 自分の好きな物ばかりが並んだ食卓を見て、 「パパとママに申し訳ない」 と、 肩を震わせて泣いている。 食べながらも涙が頬を伝う。  私と主人はとにかく、 無事に帰ってきてくれたことと、 一日気持ちの張りつめた中で健気に頑張ってきた娘が愛おしくて、 はっきり言って試験の結果はどうでもよかった。  学校が遠いので、 毎朝5時起きで毎日毎日夜遅くまで頑張っている娘をずっと見てきた。 我が娘ながら、 勤勉で真面目で何一つ言うことのない、 文句のつけようのない娘だ。 そんな彼女が意気消沈している姿に、 「あなたが笑っていてくれたら幸せ」 と伝えたかった。 でも、 行きたい大学を目指して今まで勉強してきた娘に試験の結果は二の次だと、 今は言えない。  若い頃は先のことがわからなかった。 でも、 今ならわかる。 あなたはたったの18歳で、 まだまだ旅の途中。 希望の大学に行けなかったとしても、 そんなことは、 長いこれからの道のりでほんの小さなこと。 気にしなくていいのよ。 全力で頑張って来たんだから。  全て終わって、 春が来たら彼女に言うつもりだ。 「あなたは私たちの誇りよ」 と。 (土性里花・グループPEN代表)