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切り抜き詳細

発行日時
2013-1-20 8:48
見出し
柏原で窯開き創作 オブジェなど造形作品 矢本章子さん
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記事詳細
 氷上特別支援学校で臨時講師を務める矢本章子さん (29) =丹波市柏原町柏原=が、 以前の自宅 (丹波県民局そば) で 「矢本窯」 を開いた。 大学、 大学院で陶芸を専攻。 造形作品 (オブジェなど) を主に創作に取り組んでおり、 自分のペースで作品がつくれる拠点を得たことで、 「気持ちを新たに、 世界に向けて発信できるような作品ができれば」 と意気込んでいる。  2006年に大阪芸術大学陶芸コースを卒業し、 08年に同大学院芸術制作研究科修士課程を修了した。 その後、 金沢卯辰山工芸工房に入所。 11年度には篠山市の兵庫陶芸美術館で陶芸指導や企画を担当し、 今年度から同校臨時講師を務めている。 08年には東京で個展を開いたほか、 これまでに注目の若手作家として推薦され、 大阪、 東京、 金沢などで開催の展覧会に出品。 09年には日本陶芸展で入選した。  柏原高校美術部時代に立体作品づくりと出会った。 土を触った時の安心する感覚に、 「自分でもしっくりきた」 と振り返る。 大学などでいろんな技術を学び、 いつか好きな時に好きなだけ作品づくりに集中できる自分の窯を持ちたいと思っていた。  造形作品はまず、 「マケット」 という、 作品の基本の形となる小型の試作品作りから始まる。 それをもとに、 焼いた時に割れない太さや厚み、 焼く時の底になる部分などを考えながら、 さらにイメージを膨らませ、 複雑な形に仕上げていく。  自身が育った柏原の自然が作品づくりに影響しているという。 「柏原の自然と、 都市で見た建物や壁面ブロックといった幾何学的な美しさの融合を意識している」 と話す。 今は、 動物の骨、 昆虫、 花びらなどがもつ美しさを作品に取り入れられないかと構想を練っている。 「見る人が何かを連想し、 身近に感じられるような作品を作っていきたい」 と話している。