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切り抜き詳細
発行日時
2013-1-17 9:22
見出し
ネット版振り込め詐欺
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3408
記事詳細
知人の米国人、 Lさん名でeメールが届いた。 「家族と一緒にスペインのバルセロナに旅行中、 4人組の強盗に襲われ、 身ぐるみ奪われた。 大使館も警察も全然親身になってくれない。 必ず返すから1450ドル送ってくれないか」 という英語の文面。 ▼Lさんはロスに住む筆者の友人の友人で、 数年前、 夫妻で日本に来た時に自宅に泊めたことがある。 フェースブックで友達になったが、 個人的な交信はしていない。 ▼返信して振込先を尋ねるほどの義理もないが、 旅行好きと言っていた屈託ない夫婦の顔を思い浮かべると、 気の毒ではある。 しばし思案した後、 「いや、 ちょっとおかしいぞ。 Lさんなら、 『家族と』 でなく、 奥さんの名前を書くのでは…」 と気付いた。 ▼IT通の知人に相談すると、「ははぁ、ネット版の振り込め詐欺だね」。 文面からキーワードを拾って検索すると、 どこかの先生らしい人が 「こんなメールが来たら」 という日本語の、 英文入りブログを発信していた。 教え子の名で来た英文メールは、「バルセロナ」が「マドリード」 になっているほかは、そっくり同じ。▼この先生は勇敢にも 「ところで君の娘さんの名前は?」 などと返信し、 からかいながら相手をやり込めたという。 それにしても、 知らぬ間に勝手に名前を使われるとは、 恐ろしい。 さわらぬ神にたたりなし!(E)