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切り抜き詳細

発行日時
2013-1-6 9:04
見出し
柚子(ゆず)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3396 柚子(ゆず)への外部リンク
記事詳細
 皆様、 明けましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。  玄関の鏡餅の上に、 橙 (だいだい) ならぬ、 葉付きの柚子が載っている。 先月、 丹波へ帰ったときに採ってきたものだ。 何の手入れもしないのに、 毎年百個以上の実を付けてくれる。 柚子の黄色は、 橙ほど濃くはなく明るい。 丹波の句会の人にも少し分けたりして、 持ち帰ったもので 「柚子ジャム」 と柚子味噌を作った。 どちらも刻むのが手間だけれど、 煮ているとき、 家中に香りが拡がるのが嬉しい。  細見綾子の俳句に、 「柚子煮詰む透明は喜びに似て」 「能登の柚子一枚の葉が強くつく」 がある。 どちらも柚子ならではの香りや形が見えてくる。 「柚子の実」 は秋の季語なのだが、 しっかり実るのは初冬なので、 感覚的には冬の季感が強い。 「柚子湯」 はもちろん冬至に入るので冬の季語である。  柚子湯の歴史は意外と新しく、 江戸時代の後期頃。 なんでも 「冬至」 と 「湯治」 を掛けたとか。 湯を沸かして入る風呂の習慣が庶民に普及したのも同じ頃だという。 江戸時代以前の風呂は、 今でいうサウナのような蒸し風呂だったらしい。 寺院などで、 中国からの伝来で、 身を清めるために、 今の湯殿の形が始まったともいわれている。 柚子には血行を促進する成分や鎮痛作用のある成分、 さらにビタミンCもたっぷり、 美容効果もありそうだ。  奥美濃の柚子の産地にある日帰り温泉では冬中、 柚子湯に入ることができる。 湯上りに 「ゆじゅ」 と名付けられた柚子ジュースもおいしい。 正月疲れを癒しに行って来なくては。