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切り抜き詳細
発行日時
2012-12-6 9:35
見出し
総選挙
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3376
記事詳細
小選挙区制になって6度目の総選挙。 2大政党による政治の成熟をめざしていたはずの同制度だが、 かつてなく10以上の政党が乱立した。 選挙を経てまた再編が進むのかも知れないが、 ともあれ有権者はとまどっているのが実情だ。 ▼日経電子版が2大政党制の是非について読者アンケートしたところ、 71%が 「日本には向かない」 と答えた。 選挙区制度も 「中選挙区に戻すのがよい」 が48%で、 「小選挙区支持」 の34% (現行の 「比例併用」 と、 「比例廃止」 の合計) をかなり上回った。 ▼紹介された意見にある 「『何を言えば有権者に受けるか』 という観点で政策を考えている限り、 似たりよったりの2大政党になってしまう」 というあたりが、 集約的な考えではなかろうか。 ▼前回選挙で 「政権交代」 を掲げた政党が見事にそれを実現した時、 誰しもが小選挙区制の威力を実感した。 しかしその成果への期待外れと政治の停滞。 今回も、 何らかの形での政権交代が予想されているものの、 やはり今の2大政党は信頼し切れない、 というところから 「第3極」 が台頭してきたのだろう。 ▼筆者自身、 かつて小選挙区制の実施が決まった際には、 いささか疑問を抱いた。 しかし、 またこれを元に戻してどうなるのか。 要は有権者次第。 国民の意識がその国の政治のレベルを決定づけるのである。 (E)