HOME
お知らせ
日々のこと
家づくり
農耕生活
食べもん
モノづくり
暮らし
地域づくり・人づくり
丹波のニュース
管理者コラム
お問い合わせ
オンライン状況
120 人のユーザが現在オンラインです。 (23 人のユーザが 丹波のニュース を参照しています。)
パソコンとスマートフォンのウィルス対策大丈夫ですか?
あっぷ丹波がお奨めするウィルス対策ソフトはこちら
今なら1台あたり年額約450円から
さらにさらに期間限定で
1台あたり年317円!!
切り抜き詳細
発行日時
2012-11-25 8:54
見出し
幸せな死に方
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3362
記事詳細
10月30日、 祖母が逝った。 最後の夜、 父と2人、 病室に泊まり込んだ。 「痛い、 痛い」 と叫び、 眉間には深い深いしわができていた。 手を握り、 ただただこの苦しみから解放してほしいと祈った。 空が白んできたころ。 心拍、 血圧ともにびっくりするような正常値を示した。 そして、 目は強く開かれていた。 虚空を見つめる瞳は、 力強く、 水晶のようにきれいだった。 その後、 少しずつ呼吸が弱くなり、 最期は首筋の脈が静かに止まった。 穏やかな死に顔だった。 苦しみとともに90年の歳月が刻まれたしわも、 きれいにほどけていた。 それがどれほどうれしかったか。 親族に見守られて逝った祖母。 その気持ちはわからないが、 幸せな死に方に思えた。 葬儀後、 脳裏をよぎったこと。 東日本大震災だ。 多くの人が誰にも見守られず、 命を落とした。 今もまだ家族のもとへ帰れない人もいる。 本人、 家族ともに、 どんなに悲しい出来事か。 そして、 それは今も続いている。 人が幸せな死に方を迎えることができる幸せ。 その尊さをおばあちゃんが教えてくれた気がした。(森田靖久)