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切り抜き詳細
発行日時
2012-11-22 11:17
見出し
丹波市ダブル選挙
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3361
記事詳細
にぎやかだった1週間が終わった。 丹波市のダブル選挙。 無投票模様から一転、 激しい戦いになったのはよかった。 注目されたのは、 それぞれ30歳代の2候補の集票ぶり。 共に公示直前に名乗りを上げ、 ほとんど無名だったが、 蓋を開けると稲上氏は現職に肉薄、 辻陣営をひやりとさせ、 横田氏は堂々と市議当選を果たした。 ▼三重県出身で30歳ちょうどの横田氏はほんの2年前、 「これからの日本の雇用を支えられるのは食の関連産業」 と考えて、 全く無縁だった丹波での定住を決意。 地域おこしのコンサルなどをしながら、 直接市政に目を向けていたわけではないが、 公示前の報道で 「最年少でも50歳代」 なのに疑問を持ち、 出馬を決意した。 ▼主宰する経営塾の塾生や、 子育て中のお母さんらが手弁当で応援し、 使った費用は30万円ほど。 「色々なしがらみにとらわれ、 議論している中味がわかりにくい議会を出来る限りオープンにする」 という主張が、 同世代の有権者の気持ちをつかんだのだろう。 ▼筆者も70歳間近。 高齢者が悪いとは決して言わないが、 数十年先に責任を持てるのはやはり30代、 40代の人たちだ。 しかし一番仕事が忙しい時期にある彼らは、 経済的にも余裕がない故に、 市政への関心が薄れがち。 今回の選挙はそんな状況に風穴を開けてくれたと期待する。(E)