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切り抜き詳細
発行日時
2012-11-11 8:58
見出し
サギソウを無菌播種 育苗し自生地へ 今田小学校5年
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=6150
記事詳細
ラン科の希少植物 「サギソウ」 を育てている今田小学校 (細見秀司校長) の5年生26人が11月7日、 篠山東雲高校で、 高校生の指導を受けながらサギソウの無菌播種を行った。 今田町内には丹波地域で唯一のサギソウ自生地があることから、 今田小では全校あげて、 サギソウを栽培し、 自生地保全に向けた取り組みを展開している。 無菌播種で発芽させた苗は、 両校で育て、 来年の秋に同町内の自生地に戻す予定。 児童たちは、 同高校のクラブ 「自然科学部」 や、 選択科目 「ふるさと特産類型」 を専攻している1、 2年生5人から手ほどきを受けた。 同高校によると、 サギソウをはじめとするラン科の多くは、 種が粉のように細かく、 種自身に栄養分がないため、 自然界での発芽率は極めて低いという。 発芽率を高めるために行うのが無菌播種で、 無菌状態のビンに入った寒天培地 (寒天で固めた肥料) の上に種をまく。 無菌播種に使用した種は、 同町の自生地から採集したもの。 児童たちは両方の手や腕をアルコールで消毒したあと、 無菌状態が保たれたクリーンベンチ (作業台) で作業を開始。 種が詰まった長さ約2㌢、 直径約4㍉の莢 (さや) をピンセットでつまみ、 メスで表面を切開し、 粉のような種をかき出して、 寒天培地の上に落とした。 児童たちは、 専門的な作業に緊張した面持ちで挑んでいたが、 高校生から 「はい、 これででき上がり」 の声を掛けてもらうと、 ほっとした表情で笑みを浮かべていた。 児童の新田雅晃君は 「無菌状態を保つため、 手や器具を何度も消毒して殺菌したので、 無菌播種はとてもデリケートな作業だった」 と話し、 吉田穂香さんは 「一つでも多く発芽してほしい」 と願っていた。 同高校の農業クラブの会長も務めている毛利莉緒さん (2年、 篠山中出身) は、 「日頃、 何気なく行っている作業だけれど、 いざ人にわかりやすく説明するとなると、 その難しさがよく分かった」 と話し、 「私たちの学んでいることが、 希少植物の絶滅防止の一役を担えてうれしい」 とほほ笑んだ。