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切り抜き詳細
発行日時
2012-11-4 9:02
見出し
研究発表が県で佳作 酒の「硬度」を測定 柏原高校理科部
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=6122
記事詳細
柏原高校理科部が、 このほど神戸市で行われた 「日本学生科学賞」 の兵庫県審査会で佳作に選ばれた。 全国出場はならなかったが、 昨年に続き2度目の参加で初めて入賞した。 「日本酒の硬度をはかる―仕込み水との関連性」 と題した研究で、 11月10、 11日に開かれる県総合文化祭でも同じ内容を発表する。 「硬度」 とは、 水や水溶液に含まれるカルシウムやマグネシウムの量を示す指標のこと。 硬度によって、 「軟水」 「硬水」 などと分類される。 酒と、 その原料となる 「仕込み水 (天然水)」 の硬度をそれぞれ測って比べ、 水から酒になる段階で、 どれだけの量のカルシウムとマグネシウムが増えたかを調べた。 EDTA (エチレンジアミン四酢酸) 溶液を、 指示薬を混ぜた酒や仕込み水に落とし、 色の変化点を探す方法で実験。 丹波地域、 北播磨地域などの7カ所の酒造会社の酒を用意し、 仕込み水は各社から提供を受けた。 正確性を増すため同じ実験を約3回ずつ行い、 6月から10月まで計100回以上実験を重ねた。 その結果、 7種類の酒は全て、 カルシウムとマグネシウムの量が仕込み水の2倍だった。 つまり、 それだけの量のカルシウムとマグネシウムが、 米から溶け出して酒に含まれているとみられる。 部長の辻高寛君 (2年) は、 「どの酒もほぼきれいに2倍になるとは予想しておらず、 驚いた。 総合文化祭では県最優秀をとって全国に行きたい」 と意気込んでいる。