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切り抜き詳細
発行日時
2012-11-4 8:59
見出し
今年の金木犀
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3344
記事詳細
いつもより十日ほど遅れて、 金木犀が咲きはじめた。 十月の始め、 イタリアから帰国してすぐ丹波へ行ったとき、 句会に来た人から 「金木犀が咲き始めましたよ」 と教えられた。 岐阜へ戻れば咲いているかと帰ったが、 昼間は二十五度を越える日が続いたせいか、 なかなか咲かなった。 もしかして今年はだめなのかと不安になり、 何度も木を見上げた。 やがてツボミが緑色から黄色に変わり、 夕べから、 少し匂い始めた。 今朝、 小学校へ行く途中、 あちらこちらで咲いている。 小学校の門のそばに金木犀の垣根があり、 校庭中が匂う。 久しぶりの小学校だ。 体育館だけは選挙の時に入るが、 中庭までは来ない。 今年は班長なので、 地域の行事に参加しなくてはならない。 市民運動会と同時に 「ふれあいフェスティバル」 という催しがあり、 私の地域からは、 お好み焼きの模擬店を出すので、 その手伝いだ。 他の班長も同年代で、 子ども同士が同学年という人も何人かいる。 かつてスポーツ少年団の世話係やPTAの役員を一緒にやった人もいて、 金木犀の懐かしい匂いのせいか、 誰彼の消息や子どもが小さかった頃の話など、 盛り上がった。 匂いによって、 ある記憶がよみがえることを 「プルースト効果」 という。 これはフランスの文豪マルセルプルーストの代表作 「失われた時を求めて」 の文中で、 主人公がマドレーヌを紅茶に浸し、 その香りをきっかけに幼年時代を思い出すという一節から名付けられたもの。 せっかくの金木犀の匂いも、 お好み焼きを焼き始めたら薄れてしまったが、 なかなかいい一日だった。