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発行日時
2012-10-25 11:24
見出し
続く厳しい経営
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3333 続く厳しい経営への外部リンク
記事詳細
 県立柏原病院 (県立) と柏原赤十字病院(日赤)の昨年度の決算。 県立は赤字が10億円超と二桁の大台に乗り、 日赤は10年ぶりに1億円を割った。  日赤の昨年度の入院患者数約3・1万人は、 猛烈な医師数減が始まる前年、 04年度の数字とほぼ同数。 診療科が減り、 内科中心の病院に 「変わった」 ことで、 経営効率が上がった。 在宅医療にも力を入れ、 ほとんど手つかずだったところを開拓している。  県立の入院患者数は、 04年度の約9・3万人が、 昨年度は3・6万人と、 依然半分以下。今年度の経営目標「6・8億円の赤字」 からも分かるように、 経営は破綻状態にある。  県立は、 「元の姿」 に戻ろうと努力しているが、 県立の医療は、 西脇や福知山の市民病院と競合する部分が多く、 患者が戻るのに時間がかかる。  県立の経営を単独で再建するのはほぼ不可能だ。 日赤も、 単年度赤字の額は減ったが、 20億円弱の累積赤字がある。 他の県立病院に護送船団方式で守られている県立柏原と異なり、 日赤は柏原日赤自身が借金を背負っている。 先行きを見渡した時、 経営を続けられるのかどうか、 非常に苦しい経営が続く。(足立智和)