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切り抜き詳細
発行日時
2012-10-7 9:01
見出し
「なし崩し的」に違和感
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3319
記事詳細
県のあり方検討会が、 県立柏原病院と柏原赤十字病院の統合が望ましいとする旨を、 知事に提出する報告書に盛り込む見通しになっている。 丹波新聞社が2007年に丹波の森公苑で開いた医療フォーラムでパネリストが提起し、 08年に神戸大学も県に提起した懸案に、 一定の道筋がつきそうなところまで来た。 2病院統合の必要性は十分理解しているが、 理解に苦しむのが、 2007年以降、 2病院支援を打ち出してきた丹波市長の方向転換だ。 それに対する市議会の反応も、 拍子抜けするほど静か。 支援は 「1病院に」 「両方に」 と、 議会を2分し激しく戦わせてきた議論は何だったのか。 費やした時間、 投じた公金が妥当だったのかどうか、 市長、 市議の総括を聞いてみたい。 市長は、 経営やスタッフ集めの困難さ、 病院の建て替え費の問題を 「統合が望ましい」 とする理由にあげているが、 これらの問題は07年、 08年当時から指摘されていたことで、 当時と今とで、 さほど状況に変化はない。 「なし崩し的」 に物事が決まっていっていると感じている。 この空気を、 大きな違和感を持って受け止めている。(足立智和)