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切り抜き詳細
発行日時
2012-9-30 9:00
見出し
老いること
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3313
記事詳細
高齢者に関する、 国連の世界保健機関 (WHO) の定義では、 六十五歳以上を高齢者としている。 六十四歳以下を現役世代、 六十五歳―七十四歳までを前期高齢者、 七十五歳以上を後期高齢者、 八十五歳以上を末期高齢者というとか。 還暦を過ぎた頃から、 年齢に対する感覚が少しずつ変わってきた。 「私なんかもう八十歳です」 と言われても、 「八十歳ですか、 まだお若いですよ」 と素直に言える。 考えてみれば、 私もあと五年で七十歳、 八十歳になる日だって、 そう遠くない。 五十歳代の頃、 年上の人から 「七十を過ぎると、 疾風のように時間が過ぎますよ」 と言われたことがある。 すでにそれは実感している。 八十歳まであと十五年だが、 十五年前の出来事を思い出してみると、 そう昔のこととは思えない。 先日、 孫が十六歳になった。 誕生日プレゼントの手紙に、 「貴女が生まれたとき、 私は四十九歳で、 今の貴女のママに近い年でした。 それがもう六十五歳のおばあさんです。 月日はあっという間に過ぎます。 今の十六歳の青春を思いっきり輝かせてね」 と、 まさに老婆心で書いた。 丹波出身の俳人 「細見綾子」 に、 「老ゆることを牡丹がゆるしくるるなり」 という俳句がある。 この牡丹は、 丹波の生家から武蔵野に移植したもので、 幼い頃の写真にも一緒に写っているという。 長年、 共に生きてきて、 今年もあでやかに咲いた牡丹を前に、 「自分は老いてゆくばかりだが、 そのことを牡丹はゆるしてくれている」 と詠んだ綾子は、 このとき八十歳。 九十歳で亡くなるまでに、 二冊の句集を出している。