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切り抜き詳細
発行日時
2012-8-26 8:58
見出し
草抑え乾燥防ぐチップ・バーク 丹波ブルーベリー研修会が推進
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1369
記事詳細
丹波ブルーベリー研究会 (小嶋忠和会長) が丹波市内の製材業者や木材加工業者との連携に取り組んでいる。 ブルーベリーの被覆材としてバーク (樹木の皮) やチップを敷わら代わりに活用することで、 乾燥防止や雑草を抑える効果があり、 8割の生産者が使っている。 製材や木材業者にとっては、 バークやチップの処理先になっている。 土に還元して、 肥料にも利用しており、 地元産材の副産物は、 化学肥料を使わない安全安心ブランドの確立に一役買っている。 ブルーベリーの樹高は1.5―2.5メートルで、 根は地表近くに多く、 乾燥に弱い。 同研究会は、 乾燥防止と雑草対策として、 木材に着目。 地元産の県産材のチップやバークを被覆材にすることを製材業者に提案し、 4年前から供給が始まった。 市内の数社が供給している。 6戸の農家が60アールを栽培している丹波市氷上町長野地区で、 10アールを栽培する采女正雄さん (66) は、 「他の栽培農家も同じだが、 モミガラを播いた上にバークやチップを載せている。 水はやったことがなく、 雨水が頼りだが、 枯れたことはない。 バークやチップで、 土が乾きにくくなっているようだ」 と話す。 雑草も生えにくく、 マルチ代わりにもなっている。 県産材の廃棄物を活用することで、 安全性をPRすることになり、 両者の経費節減にもメリットがあるなど、 相乗効果をあげている。 研究会は、 土壌改良材として注目されるモミガラの活用にも力を入れ、 集落営農組織や水稲農家に提供を呼びかけている。 「処分に困っている農家を手助けしたい」 と話している。 同研究会は、 会員120人。 栽培面積は丹波市と篠山市で6ヘクタール。 今年も8月いっぱいで収穫を終えるが、 バークやチップ効果に助けられた木の成長もあり、 年々生産量は増加、 昨年の1.5トンから今年は2トンになる見込み。 資材調達から果実販売を組織で統一的に行っていることから 「ひょうご安心ブランド」 の認証を受けており、 生産品は、 丹波地域はもとより、 県内や京都の菓子メーカー、 健康食品を扱う業者に出荷している。 写真・雑草の抑制や乾燥防止の効果をあげているバークやチップ