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切り抜き詳細

発行日時
2012-8-5 9:00
見出し
左官技術生かしピザ窯 土のみで耐久性高める 篠山の研究会
リンクURL
http://tanba.jp/modules/topics/index.php?page=article&storyid=5777 左官技術生かしピザ窯 土のみで耐久性高める 篠山の研究会への外部リンク
記事詳細
 篠山市内の左官職人でつくる 「篠山市左官技術研究会」 (人見正美会長、 30人) が、 篠山の土と左官技術を生かしたピザ窯を作っている。 ピザ窯作りを通して、 左官の伝統技術の継承と、 新たな収入源確保を狙う。 8月5日、 6月から若手左官職人たちが講習会で作ってきたピザ窯の仕上げ作業が行われる。  作っているのは、 業務用やイベント用の底面90センチ四方のものと、 家庭用の底面45センチ四方のものの2種類。 業務用は、 皿や材料が置ける木製の台とキャスターが付いており、 直径約40センチのピザが焼ける。  通常、 ピザ窯はレンガで作るが、 土を扱う左官職人ならではのアイデアが詰まっている。 レンガで作ると、 レンガとレンガをつなぐモルタル製の 「目地」 部分が高熱でひびが入ってくるが、 土のみで作ると全体がレンガ状になり、 火に強くなり、 耐久性が高くなる。 また、 左官の技術で表面にひびが入りにくくしている。  人見会長が、 2007年の能登半島地震で土蔵修理に関わった時に、 50人以上集まった職人の食事をまかなおうと、 ピザ窯を作ったのがきっかけ。 その後、 ピザ窯を店やイベント用に提案すると、 注文が入るようになった。 ピザ窯の需要があると踏み、 さらに窯の材料や形状、 大きさなどを研究した。  窯内の温度を確保するために煙突の位置を斜め上部にしたり、 焚き口と底部は、 道具や薪が当たるために、 モルタルを上塗りして丈夫にしたり、 焚き口の上部に庇 (ひさし)をつけ、すすが表面につかないようにした。 土、砂、藁すさを材料に使い、 ピザ窯独自の配合率を研究し、 強度を持たせた。  講習会は、 篠山技能高等学院が6月24日から5回開き、 左官科の訓練生15人が家庭用のピザ窯を作っている。 8月5日は、 上塗りの後、 特殊なこてを使い、 伝統工法の 「大津磨き」 で表面を仕上げる。 19日は、 火入れ式とピザ試食会を行う。  業務用は現在、 NPO法人集落丸山から注文を受け、 制作している。 人見会長は 「まちづくり協議会や自治会のイベントなどで利用してみては」 と注文を受け付けている。 市販のものよりも安い価格で、 業務用が約40万円、 家庭用が約10万円。 関心のある人は、 火入れ式の見学も可能。 問い合わせは、 人見会長 (090・3995・7122)。