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切り抜き詳細
発行日時
2012-7-15 9:00
見出し
高校生が活躍・全国大会へ 篠山鳳鳴・福井さん/三田西陵・數元さん
リンクURL
http://tanba.jp/modules/people/index.php?page=article&storyid=822
記事詳細
篠山鳳鳴高校放送部の福井万季子さん (3年) =篠山市野中=が、 このほど神戸市で開かれた 「NHK杯全国高校放送コンテスト」 のアナウンス部門兵庫県大会で優秀賞を受賞。 7月23―26日、 東京で開かれる全国大会に出場する。 また、 三田西陵高校美術部の數元瑠華さん (3年) =同市今田町辰巳=が描いた油絵作品が県高校総合文化祭 (県など主催) の美術・工芸部門展で特選に入り、 8月8―12の5日間、 富山県で開かれる全国大会に出展される。 ◆自作記事をアナウンス/福井さん 福井さんは、 校内のボランティアグループ 「KTB48」 を題材にした記事で、 上位12人のみに与えられる全国大会への切符をつかんだ。 1年生の時から出場し続け、 ついに夢を叶えた福井さん。 同校からは9年ぶりの参加になり、 「ベストを尽くして、 私らしいアナウンスで、 大会を楽しみたい」 と話している。 それぞれが地域や学校に関する記事を作成し、 1分10秒以上、 1分30秒未満で読み上げるアナウンス部門には県内の高校から454人が参加。 4地区で予選を行い、 県大会には81人が出場した。 福井さんが題材にした 「KTB48」 は、 部活に属していない 「帰宅部」 の同校3年生48人でつくるグループ。 名前は、 アイドルグループ 「AKB48」 にかけたもので、 バザーや田植えなどのボランティアを行っている。 ネーミングのインパクトと活動内容から、 「このグループをたくさんの人に知ってもらいたい」 と記事にした。 予選、 県大会準決勝を突破した福井さんは、 35人に絞られた決勝へ。 自作記事に加え、 1時間前に与えられた新聞記事を読み上げ、 見事5位の優秀賞に輝いた。 入部の理由を、 「仲良しの先輩に会いに行った時に、 顧問の先生から 『声がいいね』 とほめられたこと」 と語る福井さん。 小学生の時の夢がアナウンサーだったことも背中を押した。 入部当初は少なかった部員も、 今ではたくさんの後輩ができ、 決勝前にはみんながアドバイスをしてくれ、 全国決定時には涙を流して喜んでくれた。 「ここまで来ることができたのも先生や仲間のおかげ」 とほほ笑む。 約300人が出場する全国大会では準決勝進出で自分のアナウンスをCDにしてもらうことができるほか、 決勝の舞台は放送部の聖地 「NHKホール」 だ。 福井さんは、 「引退した先輩とした 『先生を東京に連れて行く』 という約束は果たせた。 あとは、 準決勝進出、 そして優勝を目指してがんばりたい」 と意気込んでいる。 ◆伯母と祖母描いた油絵/數元さん 県高等学校総合文化祭は、 文化部のインターハイと言われる大会で、 美術・工芸部門には県内74校から269点の応募があり、 全国大会に進める特選に選ばれたのは14点。 數元さんは 「まさか特選に入るなんてびっくり。 私以上に家族がはしゃいでくれ、 その姿を見て、 さらにうれしさがこみ上げてきました」 と話し、 喜びをかみしめている。 同文化祭には、 美術・工芸部門のほかに、 合唱や演劇、 放送、 自然科学など全18部門がある。 數元さんの油絵作品は50号 (1167ミリ×910ミリ) のキャンバスを縦に使い、 伯母と祖母をモデルに描いた人物画。 數元さんは同校の美術部に所属し、 部長を務めている。 作品制作は、 昨年の9月から始め、 部活の時間や休日を利用して2カ月間で仕上げた。 幼いころから絵を描くことが好きで、 暇さえあれば折込広告の裏面や自由帳などに落書きをして楽しんでいた。 今田中学校時代は美術部がなかったため、 吹奏楽部に籍を置いた。 油絵を始めたのは高1からで、 顧問の荒木孝典教諭 (57) から勧められ、 軽い気持ちで絵筆を持った。 「油絵は、 何度でも色を塗り替えてやり直すことができ、 納得いくまで作品を作り込めるところが魅力」 と、 數元さん。 高1の時にも祖父母をモデルにした50号の作品で、 同文化祭に出展したが、 入賞しなかった。 今回、 荒木教諭から 「絵の具をたっぷりと使い、 色を伸ばして描くのではなく、 その場に色を置くようなイメージで描いて」 とのアドバイスを受け、 「そのことを意識して描いたことが功を奏した」 とほほ笑む。 「部活で帰宅が遅くなり、 一時は心配した親から、 そんなに遅くなるなら部活をやめろと言われたこともあったが、 今回の好結果で、 少しは親孝行ができたかも」 と笑顔を見せた。