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切り抜き詳細
発行日時
2012-7-1 9:05
見出し
続・大集合中?
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3226
記事詳細
4月29日付の本コーナーでも記したが、 わが家の目の前の森で、 大量のサギが子育ての真っ最中。 日を追うごとにヒナがかえるかえる。 大合唱も、 コーラスだったものが、 ヒナのギャギャに、 親のグエーという声が折り重なり、 もうオペラである。 そして、 フン。 憎らしくて仕様がなかったが、 取材を進めるうちに、 サギにも事情があることがわかってきた。 開発や各地でサギ追いに遭い、 巣作りができる場所がなくなっているのだ。 私、 人並みの道徳観は持っております。 小学校で習ったその基本。 「相手の立場に立って考えよう」。 サギからすれば、 土地を奪われるわ、 ようやく見つけた場所では人から疎まれるわ。 心では、 「すんまへんなぁ、 でも仕方ありまへんのや」 と思っているかもしれない。 とは言え、 もちろん私は人であるし、 一被害者として完全に思いやることはできない。 サギは保護法で守られ、 巣立った後、 来年に向けた対策も見えない。 付き合っていくしかないのだが、 それを受け入れるのもいかんともしがたい。 とかく自然との共生は難しい。 おかげでそのことだけははっきりわかった。(森田靖久)