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切り抜き詳細
発行日時
2012-4-26 8:58
見出し
2診療所独自の試み あしだクリニック・竹田医院
リンクURL
http://tanba.jp/modules/features/index.php?page=article&storyid=803
記事詳細
丹波市内の2診療所が、 独自性を打ち出した新しい治療・施術に取り組んでいる。 「あしだメディカルクリニック」 (柏原町母坪、 芦田孔院長、 0795・73・1800) は、 内臓脂肪の量をはかる装置を県内で初めて導入し、 肥満由来の病気の予防・治療につなげている。 竹田医院 (市島町下竹田、 竹田淑恵院長、 0795・86・0732) は、 レーザーや押し棒で従来のツボとは異なる場所を押すことで、 慢性的な痛みやしびれを取る、 「遠絡療法」 に取り組んでいる。 同療法を取り入れているのは、 県内に2施設。 (足立智和) 〈あしだクリニック〉内脂測定器を導入 生活習慣病治療に 電気抵抗で、 内臓脂肪の面積をはかる装置を導入。 心電図をはかるように、 両手と両足、 お腹に電極をつけて横になる。 測定は瞬時に終わる。 従来のCTスキャンによる測定は、 被ばくの問題があり、 頻繁にはかりづらかったが、 電気であるため、 内臓脂肪の蓄積経過、 減少具合をこまめにはかることができる。 芦田院長によると、 内臓脂肪の多いメタボリックシンドロームは、 脂肪の蓄積が悪いだけでなく、 内臓脂肪が分泌する活性物質が悪さをして、 糖尿病や高血圧を招く生活習慣病発症のメカニズムが、 徐々に分かってきたという。 そのため、 生活習慣病の治療も、 高血圧には血管拡張剤を、 血糖値が高ければインスリンをという視点でなく、 内臓脂肪を減らし、 活性物質を 「叩く」 ところに変わってきているという。 内臓脂肪検査として、 脂肪量の測定と、 エコーによる肝臓周囲脂肪の検査をあわせて行う。 結果説明もあり、 保険適用。 芦田院長は、 「投薬と食事療法が治療の中心になる。 月1回でもはかって、 正しい減量につなげてもらえれば」 と話している。 〈竹田医院〉「遠絡療法」を実践 「生体の流れ」良く 「遠絡療法」 は、 保険適用外の自費診療。 人間の体内には、 血液、 体液、 リンパ液、 髄液、 神経など、 多くの 「生体の流れ」 があり、 同療法では、 この流れが滞っていることが、 痛みや障害を招いていると考え、 流れを良くすることで、 根本的な改善をはかる。 痛い所を直接触らず、 患部の痛みをもたらしている元にレーザー (2分) をあて、 押し棒で押す (30分)。 薬も注射も一切使わない。 竹田院長によると、 手足、 顔の痛みは、 せきついからくることが多く、 レーザーで 「督脈」 (背中側を流れる経路) を照射する。 押し棒を使った施術では、 例えば、 五十肩の場合は腰、 坐骨が痛い場合は手など、 決まった治療ポイント (経絡) を押す。 知人の医師にすすめられ、 勉強会に2年通って習得した。 痛み、 しびれのほか、 不眠、 めまいなどを訴える患者も訪れている。 「一度で治るものでないので、 継続が必要。 患者さんの不安を取り除けたら」 と話している。 外出時には押し棒を持参しており、 「出先で困っている人を見かけたら、 助けてあげられる。 助けられる技術を持ったことで、 自分自身も助かる」 と笑顔で話した。