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切り抜き詳細
発行日時
2012-6-21 11:25
見出し
自治会で会社設立 栗で収益、地域に還元 春日町野上野
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1313
記事詳細
丹波市の一般廃棄物処理施設を受け入れ、 3億円の交付金を生かした地域づくりを進める春日町野上野まちづくり協議会 (会長=尾松一郎自治会長) の定期総会が6月17日、 同地区公民館で行われた。 自治会員を株主とする株式会社を設立し、 丹波栗の栽培を核にしたまちづくりを展開、 その経済効果により、 高齢化と後継者不足に伴う農地の荒廃などの課題を解決していく構想が承認された。 今年度中に会社を設立し、 先進地視察などを行いながら栗の植栽も始める。 かつて観光ナシ園として栄えた果樹との関わりを継承し、 丹波県民局や市、 JAらが後押ししている背景もあることから、 栗栽培に着目。 地域資源を活用して利益を生み出し、 自治会内に還元する永続的な仕組みをつくるのがねらい。 ナシ園だった土地や遊休農地などを活用して栗を植栽。 設立する株式会社 「夢の樹 (仮称)」 が管理し、 雇用もうみだす。 さらに同社が栽培基準や販路、 戦略などを構築し、 「野上野の栗」 のブランド化をめざすイメージ。 観光農園の先駆けとして多くの顧客を誘致していた年輩者たちから当時の様子を聞き取り、 そのノウハウも 「地域資源」 ととらえ、 活用する。 尾松会長は、 「高齢化が進み、 これまで通りの自治会運営を見直さなければならない現状がある。 あとに続く者たちのために、 共通認識をもって進めていきたい。 将来、 廃棄物処理施設を受け入れ、 交付金を活用したまちづくりができたのは、 よい判断だったと言われるよう、 しっかりやりたい」 と話している。 構想を練った同協議会 「経営・企画グループ」 のリーダー、 柳川拓三さんは、 「ただ3億円を使ったというだけでは意味がない。 (処理施設がなくなる) 30年後も続くような仕組みを作っておくことが大事。 再度、 細かに説明する機会をもっていきたい」 と話している。 総会ではこのほか、 ▽県産材を生かした交流施設が9月に着工、 来年3月完成 (予定) ▽建築中の消防詰所が7月末に完成 (予定) ▽防火水槽新設へ用地を検討―などの事業計画も承認された。 同協議会は2010年7月に設立。 「安心・安全」 「お宝活用」 「経営・企画」 「対話・交流」 ―の4グループに分かれ、 地域課題の解決策を検討している。