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切り抜き詳細

発行日時
2012-6-14 10:12
見出し
生きているということ
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=3209 生きているということへの外部リンク
記事詳細
 生きているといろいろなことがあって、 いつも前を向いて明るい方へ明るい方へと暮らしていきたくても、 後ろばかりを振り返り、 心に暗く重いものを持ちながらやり過ごさなければいけない日々もある。 私はそんな気持ちになった時、 必ず走ることにしている。  風を感じて、 自然の中をゆっくり走っていると、 頭の中がだんだん整理されてきて、 今までどう考えても悪い方にしか気持ちが向いていかなかったものが、 不思議なことに、 自分の中にすとんと落ちて、 素直に心と体に溶け込んでいってくれることがある。  なぜだかは、 わからない。 ゆっくりと走り去る風景の中で、 たくさんの自然に出会うからだろうか。 和たんぽぽが細い首を精一杯伸ばして、 太陽を捕まえようとしているからだろうか。 田んぼの稲が日に日に育ってゆくからだろうか。 日よけ帽をかぶった人が、 草刈り機を軽快に動かしているからだろうか。 腰の曲がった人が、 畑仕事を忙しそうにしているからだろうか。 子どもたちが水遊びをしている傍らで、 小さな虹がそっと浮かんでは消えるからだろうか。 くまん蜂がぶんぶんと愉快に飛んでいるからだろうか。  人に失望して、 人に力をもらう。 自然に脅かされ、 自然に癒される。 がっくりきている時でも、 人が信じられなくなった時でも、 自然なんかなんだと思う時でも、 篠山を走っていると、 全てが今生きているから感じられることなのだと感謝にかわる。  今、 自分は走れている。 今、 自分は生きている。  (土性里花・グループPEN代表)