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切り抜き詳細
発行日時
2018-2-22 9:46
見出し
冬季五輪
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=5253
記事詳細
五輪はさすがにすばらしい。一番印象に残ったのは、女子スピードスケート500メートルで金メダルを取った小平が、リンクの上で泣きじゃくる2位の韓国イ・サンファの肩をやさしく抱いていたシーン。 世界記録を持つ最強ライバルに「尊敬しているよ」と声をかけた。「私も前回ソチの不振で苦しんでいた時に、彼女に励まされたから」という。イはすぐに笑顔を取り戻し、大声援を送っていた韓国のファン達も心を揺さぶられたことだろう。 もう一つは、フィギュア金メダルの羽生が演技が終わったリンクで大歓声の中、痛めていた右足を両手でじっと抱え込んでいた場面。「痛かったんですか」と聞かれ、「いいえ、右足に感謝していたんですよ」と答えた。 世界のスケート史に輝く実力者は、質問にもそつなく淀みなく答える。外国人記者から「たくさん投げ込まれた子熊の縫いぐるみはどうしますか」と聞かれ、英語で即座に「森に返しましょうか」とジョークを飛ばしたのにはうなってしまった。 銀の宇野も銅のフェルナンデスも、共にジャンプ1回分の失敗がなければもっと羽生に迫っていたし、金を取る可能性だってあったろうが、宇野はさばさばと話し、フェルナンデスも心から満足したような表情がさわやかだった。若者達、なかなかやるではないか。(E)