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切り抜き詳細
発行日時
2018-2-1 9:00
見出し
16.寒さ利用し“寒仕込み”
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=5234
記事詳細
新しい年になりました。この一年また穏やかな日々でありますようにお祈りします。 寒い日が続きます。一年のうちで最も寒く冷たい寒の時期です(1月5日の小寒から大寒の最後の日2月3日の節分まで)。この寒さを利用して長期保存食を作る寒仕事があります。寒さのため雑菌が少ないからでしょうか、この時期の水は腐らないと言われてきました。この事を利用して一年間食べる、味噌・酒・そうめん等の寒仕込みが行われます。寒の気候を利用した昔の人の知恵や力には感心します。 寒仕事と言っても、私は、お味噌を仕込むことと寒餅を搗くぐらいですが。母は、寒茶を作ったり、お餅を搗いてかきもちを作ったり、寒の水を汲み置いたりしておりました。 お味噌については書いたことがありましたので、今回は、寒のお餅について書くことにします。一説によると、寒の時期に作った物は腐りにくく長持ちすると言う事から、寒についた餅を食べると一年粘り強く健康に暮らせると言い、おまじない的な意味もあるようです。私は、お餅を搗いて、のし餅にして、少し堅くなれば切って、食べて、残りを冷凍保存するだけです。姑の好物、糯米にうるち米を入れたこがね餅(あられ餅)も作ります。母は、のした餅を薄く切り、干して、あられやおかきを作ってくれました。薄く切ったお餅を藁で編み込み、吊るし柿ならぬ吊るし餅をたくさん作り、日光や風に当たらないように部屋の中に干していました。そうして出来上がったおかきは、缶に入れて保存して、焼いたり、油で二度揚げしたり、最近では電子レンジにかけたりして折々のおやつになっていました。味も、黒豆を入れたり、干しえび・青のり・胡麻・卵・砂糖など色々と工夫してくれて楽しみでした。 寒い中、家族のために手間暇を惜しまず、当たり前のように毎年作ってくれていたことは、愛情だったのだと今更ながら身に沁みます。今年は私も少しかきもちをつくってみようかと思っています。 寒い日々、お健やかにすごされますように。 * * * 〈おぜんざい〉 お正月のお餅や寒の餅などお餅がありましたら、おぜんざいを作ってみるのはいかがでしょうか。小豆はいきなり煮始めても大丈夫です。一度茹でこぼしをして、時間の助けを借りてゆっくりと煮ます。お豆さんがいつも水の中にあるぐらいの水の量で、1時間ほど煮て様子を見てください。お豆さんが潰れるくらいに煮えていれば味を入れます。小豆の40%から80%のお好みの量のお砂糖を一度に入れずに何回かに分けて味を見ながら入れてくださいね。そして、最後に少しの塩です。そこに、お餅を入れて煮ると出来上がりです。 (野口 歩 18.1.28掲載)