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切り抜き詳細
発行日時
2017-11-19 9:00
見出し
洗濯機
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=5176
記事詳細
ひと月前から洗濯機が脱水のとき、かなり騒音をたてるようになった。普通の全自動からドラム式に変えて十五年、そろそろ寿命かと話していたらまた普通に廻るように。「洗濯機も買い替えられるのがいやで静かになったのかな」と一安心。 ところが十日ほど前、とても耐えられないような音を立てだした。夫がネットで色々調べ、「ドラム式じゃなくても今の全自動は性能が格段にアップしているよ」と言う。十五年前は義母もいたし、子どもたちが里帰りしたりすると、乾燥機能も欲しいしと、まだ出始めのドラム式を買った。古いのは知り合いのリサイクルショップに引き取ってもらい、新しい洗濯機の届くまで、さてどうしようかと言うと「僕の農小屋に野良着を洗おうと、リサイクル店で買った二層式の洗濯機があるよ。水道がなく天水しかないから結局一度も使ってない」と。軽トラで運び外流しにつないだ。私が結婚した頃はこの二層式が主流だった。脱水のあとすぐに出さないと洗濯物が絡まり皺になった。子どもの頃、のしするめのようにローラーで絞る洗濯機が届いた時の嬉しさも思い出す。炊飯器、洗濯機、掃除機が日本の主婦の暮らしをどれだけ楽にしたか、計り知れないものがある。 洗剤を入れてスイッチを入れるだけの全自動に比べて、二層式は洗い、脱水、すすぎ、脱水と手間がいる。この洗濯機の裏側の年式を見たら、なんと一九七八年製造とある。その名も「愛妻くん」。機械は単純なほど寿命が長いのかも。翌々日届いた新しい洗濯機はとても輝いて見えた。