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切り抜き詳細
発行日時
2017-11-2 8:48
見出し
青垣町徳畑の山口匡弘さん 日展で2度目の入選
リンクURL
http://tanba.jp/modules/people/index.php?page=article&storyid=1389
記事詳細
兵庫県丹波市青垣町徳畑で陶芸窯「皆遊庵」を主宰する山口匡弘さん(77)が制作した壺「萌(もえ)む」(縦横30センチ×高さ50センチ)が、日展の工芸の部で入選した。新緑をイメージしたエメラルドグリーンの作品で、「既製品にはない珍しい色が評価されたのだろう」と喜んでいる。2009年に初出展で初入選して以来、日展入選は2度目。 焼成後、緑色になる釉薬「緑釉」の作品。壺の形はオーソドックスだが、釉薬を研究し、若葉が芽吹く雰囲気の色を表現した。 コンプレッサーで調合した釉薬を吹きかける際に、厚くかかった所と薄くかかった所があり、鮮やかな緑色の中にも濃淡の模様がある。コーヒーカップから始め、2年ほど緑釉の発色を研究した。「理屈ではなく、感覚で作った。今の段階では私にしか出せない色で、うまくいけばもう1度入選できるかもと期待していた」と振り返る。 初入選後、4度出品し、3度は選外だった。「最初の入選がまぐれでないことが証明できた。陶芸を始め20年の節目に、良い記念になった」と喜ぶ。