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切り抜き詳細
発行日時
2017-8-24 9:02
見出し
思い出は心の中に
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=5094
記事詳細
お盆前に4日間の休みをいただいて、夫と家の大掃除を敢行した。まあ、出るわ出るわ、清掃センター往復7回、自転車や古本、鉄等を引き取ってくれるNPO法人いぬいふくし村さんに2回、計1トンの家庭ごみを運びに運んだ。よくもここまでため込んだものよと3日目には気が遠くなりかけた。 私は身ひとつで夫のところへ嫁いだので、そもそもあまり荷物は持っていない。季節の洋服ぐらいだ。けれど夫は独身時代から持ち越している荷物もあって、それはそれは膨大な量だ。3日目の朝、私は心の中で「お願いだから捨ててくれ~!!!」と叫びまくっていた。 そんな私の殺気を感じたのか、かなりの荷物を車中に運び込み清掃センターまでの道中に、ぼそっと夫がこう言った。「このレコードプレーヤーは厳選して良いものを買ったんだ。親父に買ってもらったものなんだ。このスピーカーもそうだよ」。62歳で義父は亡くなっている。私たちに次女が生まれた頃だ。夫はお葬式でも涙を見せず、結局、私の前では全く泣かなかった。父と息子だからドライなのかなと思っていた。でも違う。心で泣いていたのね、何も言わないけど。置いておいたらと今さらながら勧めたが、「親父に買ってもらったギターは残してあるから」。 2人で始めた暮らしが3人になり4人になって、そしてまた2人になった。世の無常を感じるが、原点に戻る心構えもできた。残ったのは、歳を取った2人ですね、お父さん。 (土性里花・グループPEN代表)