パソコンとスマートフォンのウィルス対策大丈夫ですか?
あっぷ丹波がお奨めするウィルス対策ソフトはこちら
今なら1台あたり年額約450円から
さらにさらに期間限定で1台あたり年317円!!

オルビス

切り抜き詳細

発行日時
2017-5-28 9:00
見出し
紙の聖堂
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=5006 紙の聖堂への外部リンク
記事詳細
 四月十九日から七日間、ニュージーランドツアーへ出かけた。旅の前は予定満載で、十四日が丹波での句会、十五日が丹波市俳句協会での講演、十六日は教会の復活祭、そしてその夜、夫がバリ島より四週間ぶりの帰国、十七日は今月最後の主宰指導句会の前日の十八日にようやく旅支度。本屋でニュージーランドの旅案内を購入。読んでいる暇なく旅行当日に。飛行機の中でようやく案内本を開く。  夫からいつも「君の一週間のツアー旅行代金で、僕はひと月アジアで遊べる」と言われている。夫はいつも一人旅なので、出かける前に色々事細かに調べ上げる。その時間も旅の楽しさで、それこそ本来の旅なのだろう。  さて、今回のニュージーランドの旅で、最も印象的だったのはクライストチャーチの「紙の大聖堂」だった。二〇一一年二月二十二日正午過ぎ(現地時間)に起きた「クライストチャーチ地震」で崩壊した大聖堂、それに代わる臨時の聖堂として建てられた「カードボードカセドラル(紙の大聖堂)」を見学した。これは修復が困難な本来の大聖堂の代わりとして、日本人の建築家「坂茂」氏の設計によるもの。ラップを巻いた芯の強度から発想を得て、柱に巨大な紙の芯を使い、屋根から十字架、すべてを紙で作った大聖堂。坂氏はこれまでも神戸や東北をはじめとして世界の被災地で仮設住宅の建設に関わってきた人。この聖堂の耐用年数は三十年から五十年とか。いち早く、人々の心の拠り所である聖堂を無償で設計した日本人がいることに、とても感動した。