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切り抜き詳細
発行日時
2017-5-11 9:16
見出し
田植えをしながら
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4989
記事詳細
京丹波の実家にも田植えの季節がやってきた。私はひたすら草刈り。年に数回しか扱わないくせに、「一人でできるもん」と意地を張ったのがいけなかった。うまく刈れない場所があるのだ。 “草刈り職人”の母に助言を請うと、「草が悪いんや。気にすな」。なるほど、うまくいかなかったところは草の種類が違った。技量を棚に上げて草のせいにすることにした。 しばらくするとその草が気になりだす。紫色のかわいい花は何かしら。緑の長いのは白い綿を付けるやつではないかしら。幼いころ、草花と戯れていたことを思い出した。 田植え機を走らせる父を眺めながら休憩していると、隣に腰を下ろした母が言う。「こんだけやっても、なーんも儲からへん」。ならばなぜ続けるのか、と聞こうとしてやめた。 日本の食料自給率は40%に満たない。その4割ですら、農家の「やる気」というか「気分」に支えられていると思う。近所でも米作りをやめる人が増えている。日本の農政はどこへ行こうとしているのか。 目の前でカエルがぴょんとはねた。あれこれ考えるな、と言われているような気がした。(森田靖久)