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切り抜き詳細
発行日時
2017-5-4 9:00
見出し
7.門出の季節に「小豆」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4987
記事詳細
本当の歳時記によると、小豆は秋の季語です。収穫の時期は確かに秋で、実りの秋のイメージもあります。しかし、卒業や門出のこの季節こそ小豆をあげたいと思います。 私はお誕生日や、嬉しいことのある日、気合いを入れて何かを始めたいときには、必ず赤飯を作ります。赤飯を食べると何だかうまくことが運ぶような気がしています。地味な赤い色のご飯がそっと背中を押してくれるような気がします。こんな思いは私だけではなく、お祝い事にはもちろんのこと、おついたち・15日には小豆のご飯を炊くという人もあります。 昔から「小豆には力がある」といわれます。赤の力が、魔よけや穢れ払いなどの力をもつといわれています。栄養的にも、サポニンという成分が含まれていて、血栓を溶かす働きをするそうです。ビタミンB1・B2なども含まれていて、代謝を活発にするそうです。多く含まれる鉄分は、血液のためにも役に立つようです。姑からは「産後の肥立ちの悪い時、小豆粥を食べると良い。長い経験から生まれた知恵は、はずれそうではずれない」と聞きました。 私が小豆に肩入れをするにはもうひとつ訳があります。それは大納言小豆を実家の両親が作っていたからです。小豆といえば北海道と思われるかもしれませんが、日本一といわれる大納言小豆は、兵庫県丹波市春日町が産地です。大納言は殿中で抜刀しても切腹しなくてもよいということから、煮ても腹が割れないこの小豆に大納言小豆という称号が与えられたということです。皮も薄く、煮ると大きくなります。北海道を敵に回すつもりはありませんが、煮あがりや味など大納言小豆のほうが、私は好きです。機会があれば、ぜひお試しください。 娘が幼い時「小豆」を「こまめ」と読んでいました。そうかもしれない、小豆を食べてこまめに動くと、ことはいいように進んでいくということかもしれないと思いました。 春、いいスタートをきられますように。 * * * 〈小豆さんとの付き合い方〉 小豆=甘いと敬遠される方もありますが、もっと身近において使ってほしいと思います。湯がくのはそう難しいことではありません。一夜漬けてもよいし、いきなり火を入れても大丈夫です。たっぷりの水で煮始め、一度ゆでこぼしをして、ひたすら煮ます。時間に助けをもらうだけでふっくらと煮あがります。そのままサラダとか、もちろん甘みを入れておぜんざい・和菓子とか、生クリームともよく合います。食べることではありませんが、祖母の作ってくれたお手玉には小豆とこはぜが入っており、やさしい音がしたことも思い出しました。 (野口歩 17.3.26掲載)