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切り抜き詳細
発行日時
2017-4-16 9:00
見出し
閉校と開校
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4966
記事詳細
三月末、青垣地区の四校が閉校、四月六日青垣小学校として統合、開校した。全校生徒二百七十九人だとか。団塊の世代の私など、一クラス五十人近いのは当たり前という感じで小・中・高を過ごしたので、教師の目のよく行き届く三十人学級など考えられなかった。少子化は丹波だけではなく全国的な傾向で晩婚化、未婚率の急増と相まって、今や日本の存続に関わる深刻な問題でもある。 さて、芦田小学校の校歌は俳人細見綾子の作詞によるもので、つい先日、綾子の故郷の産土神である高座神社で、同神社総代の小寺昌樹氏による「細見綾子生誕百十年記念講話」が行われた。その中で綾子の俳句の紹介の他に、元宮司「安井威彦」氏が校歌の作詞を依頼された経緯を話されたとか。〈土の恵みの香の中に健やかにこそ生い立ちて〉に始まる校歌の直筆の額を、昨年の今頃、同校の校長室で見せていただいた。 〈春は霞の青垣山 夢を育てて豊かなる 秋は黄金の稲の波 智恵のみのりの確かなる〉の歌詞は、さすがに俳人ならではの言葉だ。閉校式典で児童代表の芦田莉乃さんは「強いことは正しいことと一緒でなければいけないとの校歌を胸に刻み成長する」と力強く挨拶された。この校歌はオルゴールにして各戸に配られたとか。学校、特に小学校というのは地域の要的な役割をしてきた。入学、卒業、運動会、マラソン大会、学芸会等々、地域の人々の交流の場でもあった。新しく開校した青垣小学校が、これからも青垣町全体の要となることを祈りたい。