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切り抜き詳細
発行日時
2017-4-13 9:58
見出し
会いたくて
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4961
記事詳細
20年ぶりに上京した。道中は、理解を越える速さの「のぞみ」に意識が追いつかず、気分が悪くなってきたので、富士山が見られるようにとわざわざ窓際に席を取ってもらったのに、富士山を見る前に眠り込んだ。(晴天だったのに…惜しい!) 電車の難解な路線図は右から左からどこから眺めても解読が難しく、やっと乗りこんだ地下鉄では、席が空いているのに誰も座らない東京人のスマートさに眼を疑い、何とか気を取り直して都会人のふりして背筋だけはしゃんとして、エスカレ ーターの右側に足をかけたまではいいが、みんながビシッと私の反対側、左に並んで立っている。おろおろっと、左に寄り、周りをそっと見回す。「おお~、そうだった!関東は左だった!」とおぼろげな記憶の玉手箱をひっかき回して、おどおど、おろおろ、よろよろと、人の流れもなかなか読めず、人にぶつかる度にバッグの中の財布を掏られてはいけないと、汚い使い古した布バッグを抱え込みつつ、警戒の視線。迷惑なおばさんである。 娘の励まし応援お助けラインが51歳の心を支え続け、ようやく彼女の住む街へとたどり着いた。何番の改札口から出るようにと言われていたにもかかわらず、沈思熟考の末、待ち合わせ場所から一番遠い出口に出てしまい、私が出てくるであろうはずの出口を、心配そうにのぞき込んでいる娘の背中が見えた時には、心の底からほっとした。 篠山の居心地が良すぎるのも考えものなのであった。 (土性里花・グループPEN代表)