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切り抜き詳細
発行日時
2017-3-23 18:56
見出し
春日町棚原の山本浩さん生産「丸春土井」 基幹種雄牛に 県内わずか12頭
リンクURL
http://tanba.jp/modules/news/index.php?page=article&storyid=2720
記事詳細
写真・基幹種雄牛として4月から凍結精液が県内農家に配布される「丸春土井」 黒毛和牛の最高級ブランド、但馬牛。丹波市春日町棚原の但馬牛繁殖農家、山本浩さん(73)宅で生まれた「丸春土井」(5才)が、県内にわずか12頭しかいない、雌牛に精液を供給する基幹種雄牛に作出された。氷上郡、多紀郡時代を通じ、丹波地域で初めての快挙で「長い改良の成果。産地としての価値が一つ高まった」と関係者は喜んでいる。4月から精液供給が始まり、県内の雌牛に種付けされ、丹波市生まれの父親の血統を持つ牛が肉牛として生産され、およそ3年後に市場に出回る。 一般的に但馬牛の肉は雌と去勢。雄子牛は去勢され、県の基幹種雄牛産出対象になったもののみが雄牛として育てられる。 JA丹波ひかみによると、近年、丹波市内の繁殖農家から母牛が選ばれるようになったが、生まれた子が雌であったり、雄であっても途中の選抜でふるい落とされ、種雄牛に届かずにいた。 「丸春土井」を産んだのは、山本さんが飼っている雌牛「みやこ」。父はスーパー種雄牛「丸宮土井」。「丸春土井」は、但馬牛の遺伝的多様性に貢献できる期待があるほか、種を付けて生まれた子の発育が良いうえ、枝肉重量が大きく、脂肪交雑が高くサシが細かいなどが優れているとして、父に代わって「12頭入り」を果たした。 生まれた時の体重は通常25―26㌔だが、「丸春土井」は31㌔あり、「生まれた時から大きかった」と山本さん。県に買い取られるまで7カ月間、特段病気もせず、すくすく育ったという。