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切り抜き詳細
発行日時
2017-3-19 18:00
見出し
弁理士 萩森学さん(篠山市西新町)
リンクURL
http://tanba.jp/modules/about/index.php?page=article&storyid=664
記事詳細
JT定年後に資格取得 特許を取ったり、デザインを意匠登録したり、商標を登録したりするための特許庁への手続きを代行する弁理士の資格を、JT日本たばこ産業を定年退職後に取得。3年前に篠山の自宅で事務所を開業した。兵庫県内には特許事務所が100ほどあるが、都市部に集中しており、県では最北端の事務所という。 京都大学農学部を卒業後、同社に就職。バイオテクノロジーなどの研究に従事した。2004年から綾部市にある、農研機構傘下の西日本農業研究センターの研究拠点で勤務。篠山の実家に戻り、綾部に通った。 6年前に定年を迎えた。定年後も社会とのつながりを持ちたいと、弁理士の資格取得に挑んだ。「研究者は発明をするのが仕事。その発明を権利化するのが弁理士」といい、研究者としての経験を生かせるのではと思った。阪神間の教室に毎週通うなど受験勉強に励み、合格した。教室では生徒はもちろん先生も年下だった。 11歳からバイオリンを始め、篠山中学校3年生のとき、篠山を拠点にしたメロマン室内管弦楽団に入団。高校、大学時代もコンサートに出演した。就職後は楽団から遠ざかったが、篠山で「魔笛」や「こうもり」の公演があった際には、駆けつけて団員として出演。Uターンしてからは楽団に復帰し、今、代表を務める。篠山との絆は太い。 篠山市商工会から「デカンショ」の商標登録出願の依頼を受け、商標登録を受けた。団体商標であり、市商工会の会員は「デカンショ」商標を指定商品・役務に使用できる。「デカンショ商標が篠山の経済振興に役立つなら、弁理士としてこれに勝る喜びはありません」と話す。65歳。