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切り抜き詳細
発行日時
2017-2-5 18:00
見出し
誕生日の「おかいさん」
リンクURL
http://tanba.jp/modules/column/index.php?page=article&storyid=4887
記事詳細
ここ数年、誕生日をはさんで夫と旅行するようになった。今年は九州の壱岐の島へ出かけた。少し風邪気味だったが二日目までは島の麦焼酎を飲んだり調子が良かった。しかし三日目福岡へ戻る頃から、鼻の奥が乾き喉が痛くなる。風邪薬を飲み、マスクをして寝てしまう。翌日は何とか岐阜へ戻れたのでやれやれ。 さて、なりたくないと思っていた七十代に遂に突入。寒も終わりに近い一月二十九日が誕生日。「朝から雪が、そらええ調子で降り始めて、大雪になったら産婆さんがよう来てないさかい言うて、早うに呼んでもろたんやで」と、誕生日の度に母から聞かされた。記念すべき古稀の誕生日というのに、晩御飯は「おかいさん」。お粥のことを「おかいさん」と言うのは、丹波弁だけかと思っていたら、広く関西で使うようだ。「お豆さん」「お芋さん」「飴ちゃん」など食べ物に「さん」付けするのは、御所の女御言葉からだろう。お米から炊くのではなく、鍋物の残りスープに温めご飯を入れ、最後に溶き卵を入れたもの。どちらかというと「おじや」かも。卵が少し固まったら火を止める。土鍋を開けると何とも懐かしい匂い。そういえば、お腹をこわしたり風邪を引くと、「よっしゃ、おかいさん炊いてやるわ」と父がよく作ってくれた。父が逝ってから早十二年、あっという間だった。 風邪を引くときは、体を少し休ませなさいというサインだとか。古希までたどりつけたのだから、少し生きる速度を落とせということか。「誕生日のおかいさん」美味しゅうございました。